はじめまして、こべつ屋の美木(みき)です!個別指導一筋16年の英語講師です!
この記事では英検3級のスピーキングテスト、つまり面接に合格するために知っておくべきことを簡潔にまとめています。
3級の面接対策で「コレをやれば合格る!」が具体的にわかります♪
まずは全体像を掴もう。
面接ってめちゃくちゃ緊張しますよね。でもそれは面接の全体像や流れがイメージできていないからかもしれません。
どういう流れで面接が進んでいくのかを予め知っていたら案外余裕かもしれませんよ。
面接の流れ
- 入室とあいさつ
- 問題カードの黙読と音読
- 5つの質問
- カード返却と退室
3級の面接時間は約5分です。
「面接の流れ」の中で評価されるのは②と③だけで、それ以外は合否に何の関係もありません。
3級の評価ポイント
問題カードの音読から採点は始まっています。ゆっくりで構わないので、意味の区切りを捉えながら丁寧に読み進めていきましょう。
英検の2次試験は完全に形式化しているので、答え方のコツを覚えれば簡単にクリアできます。もちろん練習は必要ですよ。
アティチュードとは態度点のことです。積極的に英語でコミュニケーションを取ろうしている姿勢が評価されます。
入室とあいさつ
では面接の流れを1つずつチェックしていきましょう。まずは入室ですが早速結論。
気楽にいきましょう。
~ 入室の流れ ~
Hello.
Hello. May I have your card, please?
Here you are.
Please sit down.
Thank you.
My name is 〇〇〇.
What is your name?
My name is □□□.
This is the grade 3 test, OK?
OK.
How are you today?
I’m fine, thank you.
合否には関係なし。一連の流れを覚えておこう!
問題カードの黙読と音読
ここからやっとテスト開始です。
問題カードを渡されて、黙読と音読を指示されます。問題カードに載っている英文は30語程度です。
Let’s begin the test.
Here is your card. Please read the passage silently for 20 seconds.
Please read it aloud.
~ 音読の評価ポイント ~
- 英文を「意味のまとまり」で区切られているか
- 単語の発音やアクセントは適切か
- 複数形の”-s/-es”を正しく発音できているか
100%の確率で複数形の単語が出ており、読み飛ばしは厳禁です。複数形の正しい発音も練習しておきましょう。
複数形が不安な方はコチラをチェック♪
5つの質問
ここから質疑応答が始まります。規則性をつかんで、確実に点数を稼ぎましょう。
ここからは実際の過去問を見ながらチェックするとわかりやすいです。
過去問がお手元にない場合は公式サイトのサンプルをご参照ください。(クリックでサイトにジャンプします)
1問目(文章からの出題)
Please look at the passage.
1問目はカードの英文からの出題です。
- “Why”パターン
- “What”パターン
- “Where”パターン
質問パターンを知っていると、本文中のどの部分が質問されるのかが簡単にわかります。
ちなみに”Where”はごく稀で基本は”Why”か”What”のどちらかのパターンです。
~ Whyのパターン ~
International supermarkets sell interesting food from different countries, so they are popular with many people.
Please look at the passage. Why are international supermarkets popular with many people?
Because they sell international food from different countries.
ポイントチェック
質問文の疑問詞が“Why”から始まる場合、本文中の“so” が目印になって、その直前の文がそのまま解答になります。
「なぜ?」と聞かれているので、“Because”で始めて、コンマの部分までを読めばバッチリ!
主語の名詞を代名詞に変換できたらパーフェクト!(”international supermarkets”を”they”に変換)
~ Whatのパターン ~
Many people enjoy going to concerts with their friends, but some people like watching concerts alone.
Please look at the passage. What do some people like doing?
They like watching concerts alone.
ポイントチェック
質問文の疑問詞が“What”から始まる場合は、本文中の“but” を目印にしましょう。
主語を代名詞の”They”に代えて、ピリオドまでそのまま読めばパーフェクト!(”some people”を”They”に変換)
~ Whereのパターン ~
Many people enjoy eating tempura at restaurants, but some people like to make tempura at home.
Please look at the passage. Where do many people enjoy eating tempura?
They enjoy eating tempura at restaurants.
ポイントチェック
稀に疑問詞が“Where”から始まる場合があります。この場合も”Whatパターン”と同じく、本文中の“but” を目印にしましょう。
主語を代名詞の”They”に代えて、コンマまで読めばパーフェクト!(”many people”を”They”に変換)
No.1のポイントまとめ
- 問題カードの英文から目印を見つけておく。
- その上で、質問の「疑問詞」と「主語」を聞き逃さない。
- 答える時に文の主語を代名詞にする。
2問目(絵からの出題)
Please look at the picture.
2問目は絵からの問題です。
- 「~はどこにある?」
- 「~は何人いる/何個ある?」
- 「~は何を持っている/見ている?」
「場所」か「人数/個数」か「物」を尋ねるパターンですね。
~ 場所の例 ~
Where are the cups?
They are on the table.
~ 人数/個数の例 ~
How many people are carrying bags?
Two people are carring bags.
~ 物の例 ~
What does the man have in his hands?
He has a newspaper.
No.2のポイントまとめ
- 質問のパターンを頭に入れておく。
- 質問の「疑問詞」を聞き逃さない。
- 答える時に主語を代名詞にする。
3問目(絵からの出題)
Please look at the 人.
3問目もカードの絵を見て答える問題です。
- 絵の中に吹き出し(💭)がない。
- 絵の中に吹き出し(💭)がある。
カードを渡された時にパッと絵を確認して💭があるかどうかをチェックしてください。
~ 吹き出しがない場合 ~
What is he/she doing?
He/She is washing the dishes.
ポイントチェック
絵の中には2~3人の人物がいるので、どの人物のことを聞かれているのかを聞き逃さないように注意しましょう。
英文は必ず“be+~ing”の現在進行形で答えましょう。主語は代名詞で答えましょう。
~ 吹き出しがある場合 ~
What is he/she going to do?
He/She is going to skiing.
ポイントチェック
吹き出しがある場合はどの人物か特定されるので、その人物がやろうとしていることを表現すればOKです。
英文は必ず“be going to do”の形で答えましょう。主語は代名詞で答えましょう。
No.3のポイントまとめ
- 吹き出しの有無で質問の内容が変わる。
- 答える時に主語を代名詞にして、動詞の時制を質問文に合わせる。
~ 減点の例 ~
The man goes to skiing.
「主語を代名詞に変えていない」や「動詞の時制が質問文と一致していない」は減点対象です。
4問目(受験者に関する質問)
Please turn over the card.
カードを裏返して、机に置きましょう。
~ 質問の例 ~
What kind of pet do you want?
「どんな種類のペットを飼いたい?」といった自分自身の考えを聞く質問がされます。
現在の習慣についての質問が多いように感じます。でもたまに未来の予定だったり、過去の出来事についての出題もあるので、質問をよく聞く必要があります。
~ 解答例 ~
I want a dog.
シンプルな短文でOKです。
ポイントチェック
自分自身のことなので主語は必ず”I(私)”から始まります。あまり難しく考えずシンプルで簡単な英文で答えましょう。ただし、必ず主語・述語のある文で答えることが大切です。単語だけで答えると減点されてしまいます。
~ 減点の例 ~
dog.
単語だけで答えると減点。
5問目(受験者に関する質問)
さぁ、最後の問題です。引き続き自分自身に関する質問です。
Have you ever been on a plane?
「飛行機乗ったことある?」のようなYes/Noクエスチョンが出されます。
「~するの好き?」「~するの得意?」「~したことある?」は鉄板の質問ですね。
Yes.
Please tell me more.
I went to Okinawa last summer.
「去年の夏に沖縄に行ったぜ」など飛行機に乗って行った場所を答えればOK。
No.
What did you do last Sunday?
「昨晩は何をしていたんだい?」など第4問みたいな質問が追加でされます。
I saw a movie.
「映画みてたよ~」など嘘でも良いので何か答えましょう。
ポイントチェック
よく質問されるパターンを頭に入れておこう。第4問と同じく主語は必ず”I(私)”で始まります。簡単でシンプルな短文で答える。これが最大のコツです。
No.4・5のポイントまとめ
- 必ず主語・述語のある文で答える。
- 難しく考えずシンプルな英文で答える。
カード返却と退室
お疲れ様でした。これで面接は終了です。
This is the end of the test. Could I have the card back, please?
Here you are. Thank you very much.
と笑顔でお礼言いましょう。礼儀は万国共通です。
アティチュード
英検では態度点も合否に加味されます。以下のポイントに注意しよう。
二次試験の目的は、英語でコミュニケーションを取ることです。日本語は一切使わず自分の意見や考えを英語で伝えましょう。
受検者の声が小さくて聞き取れなかったとしても面接官は聞き返してくれません。聞き取れた内容だけで評価されます。
自然な会話が求められるので、不自然な沈黙は減点対象となります。質問の内容がわからない場合は聞き返してOKですが、あまり間を空けると減点されてしまいます。
各問題1回までは聞き返しても減点されません。1つの質問に2回聞き返すと減点対象となります。
~ 聞き返し方 ~
Sorry?
Pardon?
聞き返し方は何でもOKです。
ポイントのまとめ
- 英検の面接は毎回流れが同じ!
- 英文を読む時に複数形の”s/es”を読み飛ばさない!
- 英文を読む時に意味のまとまりを意識すること!
- No,1は疑問詞で解答がわかる!
- No,2は「場所」「人数/個数」「物」!
- No,3は💭があるかないか!
- No,4・5はシンプルな短文で!
- 答える時は主語は代名詞にする!
- 各問題1回は聞き返してOK!
全体像と流れをつかみ、各問題の規則性を理解したらあとは過去問で何度か練習しておきましょう!これで合格間違いなし♪
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。貴方の合格を心からお祈り申し上げます。ファイト!!