コレをやれば合格る!

関西学院大学は「重要表現」を攻略すれば合格る!

はじめまして、こべつ屋の美木(みき)です!個別指導一筋16年の英語講師です!

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この記事では関西学院大学に合格するために、英語の入試で知っておくべきことを簡潔にまとめています。

まずは全体像を掴もう

オシャレ大学のイメージが強い「関西学院大学」でございます。偏差値が、生命環境学部の47.5から国際学部の70.0まで上下の差がありますが、だいたい偏差値55くらいの大学です。(※パスナビ調べ)

関学の英語を攻略しよう!

こべつ屋さん

具体例を交えながら詳細にまとめているので、関学を第一志望にしている子だけガッツリ読んでね♪

結論

先に結論を述べておきます。

関西学院大学に合格するために必要な力はこの3つ。

  1. 英検準1級の単語力
  2. 標準的な英文法力
  3. 英文の正しい読み方の知識

関学の問題は「文法問題は基礎・標準的だけど、読解問題に出てくる単語が難しい」という特徴があります。大問6題のうち3題が読解問題なので、合格ラインを超えるためには高レベルの語彙力が必要不可欠です。

この3つに加えて、これがあると楽になる。

  • 重要表現の知識

「知っていれば簡単に解けるけど、知らなければ勘で当てることは不可能」という問題がよく狙われています。ただ、本当に基礎・標準的レベルの重要表現がよく出題されています。

試験時間と問題数

試験時間は90分で、大問数は6題

大問1:長文読解

大問2:長文読解

大問3:長文読解

大問4:文法・語彙問題

大問5:整序問題

大問6:会話文

関学は「全学部日程」と「学部別日程」で若干問題が異なります。今回紹介するのは「全学部日程」の問題です。

学部別日程には記述式問題あり!

全学部はオールマーク式ですが、学部別には和訳1題と英作1題の合計2題の記述式問題があります。試験時間や問題数に変わりはありません。

国際学部の「英語・英語型」は形式が異なる!

試験時間75分で大問2題、すべて記述式なので完全に英語勝負の人が受ける入試です。

大問1:長文読解

1つめの長文は800語程度でかなり長め。

小問数は、空所補充が7問・同意表現が5問・内容把握が1問という構成です。

A:空所補充

本文中にある7つの空所に適切な単語を入れる問題です。

<攻略法>

ここで問われているのが「文脈把握力」です。選択肢の単語は簡単な物ばかりなので、話の展開が読み取れていれば問題なく解答できます。

B:同意表現

本文の下線が引かれた単語やセンテンスと同じ意味になるものを選択する問題です。

<攻略法>

ここで問われているのが「語彙力」です。文脈把握も必要ですが、「単語の意味を知っていれば解ける」という問題も多々あります。

たとえば

〔選択肢〕

  1. at all
  2. exactly
  3. much
  4. rather

「下線の引かれた”quite”と同じ意味になる表現はどれでしょう」という問題。

本文中の”Not quite”は「まったくその通りというわけではない」という部分否定の重要表現。

これと同じ意味になるのは”Not exactly”なので、②が答えになる。

もう1問

〔選択肢〕

  1. alters
  2. differentiates
  3. omits
  4. separates

“leave out”に「除外する」と意味があり、”omit”が「除く」という意味であることを知っているかどうかがポイント。

語彙力がれば③が答えになることは容易に掴める。

もう1問だけ

〔選択肢〕

  1. how highly you were evaluated above the first and second students
  2. on which seat you were sitting in the classroom
  3. what number you were assigned when you started the course
  4. where you came after the top two students

下線は単語だけではなく、文に引かれていることもある。

先ほどまでの問題と異なり、下線の引かれた1文だけを見ても答えはわからず、それまでの話の内容を把握していないと答えられない問題

ちなみに答えは④ですが、これよりも前の文章を読んでおかないと内容は把握できません。

C:内容一致

本文の内容と一致する物を6択の選択肢の中から2つ選ぶ問題です。

<攻略法>

(A)の空所補充と(B)の下線部一致を解き進めながら最後まで本文を読んで内容を理解することが理想的です。ただ、「それができれば苦労しないよ」って話ですよね。なので、6択の選択肢を読んで本文中からキーワード探しをしていく解き方も身につけておきましょう。

本文中からキーワードを探して答えを見つけ出す読み方をスキャニングと言います。

たとえば

6つの選択肢の中から2つをピックアップします。

1つ目はこちら。

Ordinal numbers represent the number of objects in a set.

ここで重要なのが英文解釈です。

S(主語)とV(述語)と(目的語)とM(修飾語)を明確にしましょう。

S:ordinal numbers

V:represent

O:the number of objects

M:in a set

ここでは単語の意味がわからなくても問題ありません。

英文構造がわかれば、

Ordinal numbers the number of objects represent する

のように「何が」「何を」「どうするのか」という大まかな内容だけ掴むことができます。

選択肢の英文をしっかり解釈したら、本文中から同じキーワードのある英文を探します。

そうすると、4段落目に “ordinal number” や “in a set ” という選択肢の英文と同じような表現が含まれた一文を見つけました。

英文の中に(   )があるので読みづらいですが、先ほどと同じように解釈していきます。

それぞれの英文のO(目的語)を見比べてみましょう。

<選択肢の英文のO>

the number of objects

<本文の英文のO>

order of elements

“the number” は「数」で、”order” は「順番」という単語の意味を知っていれば、この2文の内容が違うことは簡単に見極めることができます。

もう1つ

もう1つ選択肢の英文を見てみましょう。

The Vedda people do not have cardial numbers, and yet they still perform mapping when counting.

さっきと比べて少し長めの文章です。ここでもやはり英文解釈が大事。

“and”という接続詞があるので、2文の解釈をします。

S:The vedda people

V:do not have

O:cardial numbers

S:they

V:perform

O:mapping

M:when counting

英文構造をとると、

Vedda people cardial numbers を持っていないそして彼らは counting の時 mapping perform する

先ほどと同じように「何が」「何を」「どうするのか」を明確にします。単語の意味はわかっていなくても大丈夫です。

では英文解釈できましたので、本文から一致するキーワードを探しましょう。

最終段落にいくつかのキーワードが一致する文章を見つけました。しかし、英文が長くて読みづらいし、内容も理解しにくいですよね。

ここでも必殺技

「英文解釈」です。

先ほどの英文からS・V・Oだけを抽出してみましょう。

“when” と ”because” と “but”という3つの接続詞で4文が繋がっていますので、バラバラに解釈していきましょう。

The vedda people a stack of coconuts count するかもしれない

「ココナッツを数える」ってことですね。

彼らは how many coconuts they have を言うことができない

「ココナッツが何個か言えない」ってことですね。

彼らは言葉を持っていないからだ

「なぜなら言葉を持っていないからだ」ってことですね。

しかし、彼らは point することができて、 ” That many. ” と言うことができる

「でも、”たくさん”ってことは言える」ってことですね。

選択肢の英文と照らし合わせてみましょう。

Vedda people cardial numbers を持っていないそして彼らは counting の時 mapping perform する

要するに

「cardial numbers は持ってないけど、mappingすることで数えることはできるよ」

ってことが言いたいことがわかります。

細かい単語の意味はわからずとも、文脈が一致していることがわかります。

<攻略法まとめ>

Step1,

選択肢の英文解釈をする。

Step2,

本文からキーワードが一致する英文を探す。

Step3,

一致する英文を見つけたら英文解釈する。

Step4,

英文解釈した2つの英文の内容が一致しているかどうか照らし合わせる。

最も簡易的な英文解釈がS(主語)・V(述語)・O(目的語)を抽出することです。

英文の正しい読み方」についてはコチラ♪

大問2:長文読解

2つめの長文は400語~500語程度で1つ目と比べて短め。

小問数は、同意表現が5問・内容説明が2問・内容把握が3問という構成です。

大問1と少しだけ小問の構成が異なります。

A:同意表現

本文の下線が引かれた単語やイディオムと同じ意味になるものを選択する問題です。

Aは語彙力問題ですね。

B:内容説明

本文の下線が引かれたセンテンスと同じ内容になる文を選択する問題です。

Bは文脈理解を問われている問題です。

C:内容把握

本文の内容に対する問いとして最も適切なものを選ぶ問題です。

Cは文脈理解に加えて、英文解釈をして「何が」「何を」「どうした」を明確にする力が求められます。

大問3:長文読解

3つめの長文は2つ目と同じく400語~500語程度です。

小問数は、空所補充が7問・内容把握が1問という構成です。

大問1とほとんど同じ構成です。

A:空所補充

本文中にある7つの空所に適切な単語を入れる問題です。

相変わらず選択肢の単語はそこまで難しくありません。

B:内容把握

本文の内容と一致する物を6択の選択肢の中から2つ選ぶ問題です。

大問1と同じくスキャニングで本文からキーワードが一致する英文を探しましょう。

<攻略法>

大問2と大問3の長文においても、攻略するために必要な能力は大問1とほとんど同じです。

①語彙力

②文脈理解

③英文解釈

「単語力の強化」「正しい読み方で英文を読む練習」を徹底しましょう。

英文の基本構造」についてはコチラ♪

大問4:文法・語彙問題

文法・語彙問題が10問

空欄の前後だけを見て答えられるような単一的な文法問題は少なく、文法知識に加え、語彙力や文脈をとる力も求められる複合的な問題です。

<攻略法>

複合的な文法問題を攻略するために、まずは「基礎・標準レベル」の文法知識を習得する必要があります。

問題集を反復するときのポイントは「解答根拠」を理解しているかどうかです。4択問題で「なぜこれが正しい答えになって、なぜ他の選択肢ではダメなのか」を説明できるレベルになるまで学習を深めることが大切です。

「基礎・標準」ってどんなレベル?

  1. 感情動詞の問題で現在分詞と過去分詞どっちを使う?
  2. 否定語が文頭に来て倒置かかるやつ。
  3. 仮定法の”If”が省略されて倒置かかるやつ。
  4. 「時」「条件」の副詞節、未来のことでも現在形のやつ。
  5. 不定詞と動名詞の区別のやつ。
  6. 関係代名詞と関係副詞の区別のやつ。
  7. 文全体を先行詞に取るコンマwhichのやつ。
  8. 同格のthatと関係代名詞の区別のやつ。
  9. “the other”と”another”の区別のやつ。
  10. 原形不定詞かto不定詞かの区別のやつ。

など

たとえば

〔選択肢〕

  1. has praised
  2. have praised
  3. was praised
  4. were praised

まずは4択の選択肢を見て、英文のどの部分を問われている問題なのかを認識します。

選択肢の①と②が「現在完了形」で、③と④が「受動態」なので訳し方で区別できるな。

本文の文脈が「褒める」と能動的に訳すのであれば①か②で、「褒められる」と受動的に訳すのであれば③か④が答えだとわかる。

選択肢の①と③が「単数形」で、②と④が「複数形」の形になっているな。

本文の主語を見て、単数か複数かを判断できれば答えがわかる。

“Neither A nor B” で「AもBもない」という重要表現が使われているな。「等位接続詞で結ばれた主語の人称はBに合わせる」というルールがあったな。

“Neither A nor B” のAに入っているのは”the manager”で単数形。Bに入っているのは”employees”で複数形なので、この文章の人称は「複数形」だとわかる。

「彼らの最近の成功に関わらず、マネージャーと従業員たちはどちらも(      )なかった」という文脈になるな。

「褒める」と「褒められる」の両方を入れてみて、自然な訳になるのは「褒められる」なので、受動態の形が正解だとわかる。

「複数形」で「受動態」だから答えは④だ!!

文法知識だけではなく語彙力や文脈をとる力などが総合的に問われていますよね。

もう1問

〔選択肢〕

  1. during the last two years
  2. from the two years before
  3. in two years long
  4. over two years ago

文自体は簡単なので、文脈はすぐに取れると思います。「2年間ここで働いている」ですね。その意味になるにはどの選択肢が適切なのでしょう。

本文のVは「現在完了進行形」なので、「働いていた」ではなく、「働いている」という現在を指した訳になるな。

本文は現在のことを言っているので、過去のことを言っている④は消去。

選択肢②の”two years before”は過去時制と一緒に使う表現だな。

“She met him two years ago.” は「彼女は2年前に彼に会った」

“She told me that she had met him two years before.” は「彼女は2年前に彼にあったことがあると私に言った」

“before”の英文は「私に言った」時点を基準に「2年前」と言っている表現で、今回の現在完了進行形の文とは文脈が合わないので消去。

選択肢の③は「2年のうちに」という意味だな。

現在完了進行形は「継続用法」なので、「ずっと~している」という訳し方になる。「2年間ずっと」という文脈に合わないので消去。

消去法で残った①は「この2年の間」という意味。「この2年の間ずっと働いている」は文脈に合うので、①が答えだ!

現在完了形の「継続用法」で代表的なキーワードは”for” や ”since” ですが、”from”も使えるという知識や現在完了形や現在完了進行形は「現在」を示しているという知識など、根本的な文法知識があって初めてこれらの消去法が可能になります。

<攻略法まとめ>

まずは文法問題集を使って、基礎・標準レベルの文法力を身につけましょう。そして、その時に自分が「文法の根本理解」ができているかどうかチェックしてみてください。

そもそもその英文法はどんな時に使う表現なのかを知らずに丸暗記で学習を進めていても効果は上がりません。

その上で単語だけではなく、「知らなきゃどうしようもない」という重要表現たちに意識を向けて少しずつ暗記を進めていきましょう。

「文法の根本理解」についてはコチラ♪

大問5:整序問題

整序問題が5問

日本語和訳つきの整序問題が5問あります。整序問題という名の重要表現の知識問題です。

<攻略法>

整序問題の攻略ポイントは「かたまりをつくる」です。「この単語とこの単語はワンセットにできる」というものを組み立てていくのが解き方のセオリーです。

代表的な「かたまり」

<動詞の原形パターン>

  1. 助動詞+動詞の原形
  2. to不定詞+動詞の原形

<名詞パターン>

  1. 前置詞+名詞
  2. 冠詞+名詞
  3. 所有格+名詞

<その他>

  1. 接続詞+SV
  2. 他動詞+O

など

これらの基本的な形に加えて、「重要表現」として覚えておかなければならない物があります。

「知っていれば即答できるけど、知らなければどれだけ悩んでも解けない」

そんな問題がよく出題されています。

たとえば

〔選択肢〕

  1. by
  2. end
  3. mind
  4. report
  5. submitting
  6. the
  7. you
  8. your

さて、選択肢を見て「かたまりを作れないか」を探していきます。

Would you mind ~ing?

「~してくれませんか」という重要表現です。

by the end of the week

「週末までに」という頻出表現です。

submit your report

“submit”は「提出する」という他動詞なので、直後に「何を」を表す目的語がきます。さらに”your”は「あなたの」という意味の所有格なので、直後に名詞を取ります。

Would you mind submitting your report by the end of this week?

作ったかたまりを合体させていくと一文が出来上がります。

もう1問

〔選択肢〕

  1. advantage
  2. coupons
  3. discount
  4. hesitate
  5. of
  6. our
  7. take
  8. to

先ほどと同様に、選択肢を見て「かたまり」を探していきます。

please do not hesitate to do

「遠慮せずに~してください」という重要表現です。

take advantage of ~

「~を利用する」という頻出表現です。

our discount coupons

残ったワードで「割引優待券」の部分を作ります。”our”という所有格の後ろに名詞を入れるのでこの形でワンセットが作れます。

Please do not hesitate to take advantage of our discount coupons for new computers.

作ったかたまりを合体させていくと一文が出来上がります。

<攻略法まとめ>

関学の整序問題は重要表現の知識勝負です。「知っていれば簡単に解けるし、知らなければ解けない」という問題が揃っています。

「日本語訳通りに英文を作る」という考え方ではなく、「選択肢の英文を見てかたまりを作る」という解き方が攻略ポイントになります。

「英文構造の基本」についてはコチラ♪

おすすめの文法教材

基本的には学校で購入している文法教材で十分です。「ネクステージ」「ヴィンテージ」「スクランブル」「アップグレード」のいずれかを持っていればそれをやり込みましょう。ただし、「解答根拠を明確にする」を徹底することが一番大事です。

もし、プラスアルファで文法教材を購入したい場合はコチラ。

「基礎問題精講シリーズ」は難しめの教材ですが、とても良い教材なので基本が終わった後はこれを使って英文法や英文解釈の力を深めていきましょう♪

大問6:会話文

1つの会話(シチュエーション)の中に問題が10問

関学の会話文はシチュエーションが1つなので文章は長め。空欄が10問あって、各問題4択から適切な内容を選ぶ形式です。

<攻略法>

関学の会話文では、難しい単語や独特な会話表現は少なく、シンプルな表現がほとんどです。ただ、「話の展開を読む力」がないと一体何の話をしているのかよくわからなくなります。

しかも1つのシチュエーションで話がどんどん展開していく形式なので、長文読解と同様に直読直解で文脈を掴みながら英文を読み進めていく練習が必須です。

「英文を読む」というより「場面や展開を読む」が求められている!

まとめ

関学の攻略法
  1. 長文読解:英文解釈+スキャニング+語彙力
  2. 文法問題:文法知識+重要表現の知識
  3. 会話文 :文脈理解

関学の英語は「文法知識・語彙力・英文解釈・文脈理解」が総合的に問われる問題です。特に重要表現の知識は関学を第一志望にするならば必携の武器になるでしょう。

関学攻略に必要な力がこの4つでした。

  1. 英検準1級の単語力
  2. 標準的な英文法力
  3. 英文の正しい読み方の知識
  4. 重要表現の知識

具体的な学習法

まずは単語帳1冊を完璧に!

学校から配布されている単語帳で問題ないので、まずは1冊を完璧にしましょう。

文法問題は「解答根拠」が合言葉!

文法の問題集も学校で配布されているもので十分です。それを何度も反復しましょう。ただし、「解答根拠」が説明できない状態で反復しても効果はありません。

英文には正しい読み方がある!

英文構造を正しく理解していない状態で単語だけを覚えても長文は読めるようにはなりません。最初に「英文の読み方のルール」を覚えましょう。

最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。関西学院大学の英語は決して簡単ではありませんが、「単語力・文法力・正しい英文の読み方の知識」があれば十分に戦うことができます!計画的かつ建設的に対策を進めてくださいね♪

貴方の合格を心からお祈り申し上げます。ファイト!