コレをやれば合格る!

立命館大学は「選択肢の仕分け」を攻略すれば合格る!

はじめまして、こべつ屋の美木(みき)です!個別指導一筋16年の英語講師です!

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この記事では立命館大学に合格するために、英語の入試で知っておくべきことを簡潔にまとめています。

まずは全体像を掴もう

関関同立の一角、「立命館大学」でございます。偏差値が、スポーツ健康科学部の52.5から国際関係学部の67.5まで上下の差がありますが、だいたい偏差値55くらいの大学です。
※パスナビ調べ

立命館の英語を攻略しよう!

こべつ屋さん

具体例を交えながら詳細にまとめているので、立命を第一志望にしている子だけガッツリ読んでね♪

結論

先に結論を述べておきます。

立命館大学に合格するために必要な力はこの3つ。

  1. 英検準1級の単語力
  2. 標準的な英文法力
  3. 英文の正しい読み方の知識

一番大変なのは単語の暗記ですが、言い換えればそれさえクリアすれば立命館の英語は十分戦えます!

試験時間と問題数

試験時間は80分で、大問数は5題

大問1:長文読解

大問2:長文読解(空所補充系)

大問3:会話文

大問4:文法・語法

大問5:語彙力

立命館はバランス型の入試問題で、万遍なく英語の知識を求められます。また「オールマーク式」で記述問題はありません。

大問1:長文読解

大問1の長文読解はだいたい700語~800語くらいの長さ。

小問数は10問

〔1〕内容把握問題

一般的な内容把握の問題です。質問文を読んで「4択の英文の中で本文と一致するものはどれでしょう」ってやつですね。

<攻略法>

このタイプの長文読解は「質問文の先読み」がポイント。

小問が4つあるので、最初の2問に目を通しておきましょう。4択の英文にも目を通しますが、どうせ覚えていられないのでサラッとでOKです。

それよりも質問文の英文を正しく解釈して、「本文のどの部分が質問文の内容と一致しているのか」を見つけられるようにしましょう。

英文を速く正確に読むコツは「直読直解」です!

「直読直解」がいまいち何かわからない人はぜひこちらもチェック!

英文の正しい読み方がわかります

〔2〕内容一致問題

選択肢にある5つの英文を見て、本文と「一致しているか」「一致していないか」「どちらとも言えないか」を答える問題。

<攻略法>

立命館特有の問題です。しかも結構難しい。特に「本文の内容だけでは判断しかねる」がかなりやっかいで、「一致しない」か「判断しかねる」かのどちらなのか本当に悩みます。

この問題を解くポイントは「本文に記載がある」か「本文に記載がない」かの見極めになります。

  1. 「本文と一致する」は必ず正解したい。
  2. 「本文と一致しない」もできれば取っておきたい。
  3. 間違えるとしたら「本文と一致しない」と「どちらとも判断できない」の区別で間違えよう。

③の判断に関しては過去問をやり込んで慣れていくしか対策法はありません。

〔3〕要約選択

選択肢にある5つの英文の中から本文の内容を要約したものを選ぶ問題です。長文のまとめ問題としてよくある形式ですね。

<攻略法>

この問題には即答したいです。しかも確実に正解を取りたい問題ですね。

〔1〕の内容把握と〔2〕の内容一致の問題を解くために、本文の内容をしっかりと読むことになるので、〔1〕〔2〕を解くときに〔3〕のことを念頭に入れて「本文のメイントピックは何?」を見つけておくことが大事です。

また、この問題を解くときに「選択肢の仕分け力」が重要になります。

「選択肢の仕分け力」とは?

過去問から実際の問題を例に挙げてみよう。

5つの英文があって、どの英文が本文の内容を要約したものかを選ぶ問題です。

英文をただ訳すのではなく、それぞれの英文のメイン部分が何を言っているのかを正確に見極めます。修飾語(M)の部分は後回しでOK。

またこの時に、「やってはいけない読み方」が2つあります。

知らない英単語でイチイチ止まる。

知らない英単語をテキトーに訳す。

知らない英単語は英語のまま捉える!

そうすると

  1. “alien life”を探すこと
  2. “human wisdom”を維持すること
  3. 最近の発達
  4. “technology”を創ること
  5. “new methods”を探すこと

選択肢の内容の違いが明確になります。

そうすることで本文の内容と照らし合わせやすくなり、ダミーの選択肢を削りやすくなります。

もちろん単語の意味が全部わかっていると内容がより明確になります。

  1. 地球外生命体を探すこと
  2. 人間の知恵を維持すること
  3. 最近の発達
  4. 科学技術を創ること
  5. 新しい方法を探すこと

英文読解では「目的語」や「修飾語」を適切に分類する力が必要不可欠になる!

大問2:長文読解

大問2の長文読解はだいたい600語~700語くらいで大問1よりちょっとだけ短め。

小問数は12問

〔1〕空所補充

文中の一部が穴抜きになってるタイプの長文。この形式を苦手とする人が多いですが、ポイントは「中途半端なテクニックに頼らないこと」です!

<攻略法>

空所補充式の長文の攻略法は「ふつうに前から本文を読んでいくこと」です。中途半端に空欄の前後だけ見るとかは絶対にやめた方がいいです。

立命館の問題では、4択の単語に難しい物はなく、文脈が掴めれば割と簡単に解けます。

大問1とは異なり「質問文の先読み」は必要なし!

〔2〕指示語選択

「これ」「それら」「そのアイデア」「これらの結果」などが文中のどの部分を指しているのかを選択肢から選ぶ問題です。長文読解における基本的な問題ですね。

<攻略法>

〔1〕の問題を解くのと連動して、引き続き「ふつうに順番に読み進めて文脈を取る」をしていきましょう。

これも中途半端に「下線部の前後だけみる」は絶対にやめた方がいいです。余計に文脈が取りづらくなって結果すごく遠回りをすることになります。

普段から「指示語が何を指すのか」を常に意識しよう!

大問1に引き続き「正しい英文の読み方」がポイントになります。長文読解が苦手な人はぜひチェックしてみてくださいね♪

おすすめの長文教材

まずは300語レベルの長文からトレーニングしていきましょう。「やっておきたいシリーズ」は問題が結構難しいので、いきなり500語や700語をやらない方が良いです。

闇雲に問題を解くのではなく、「本文の内容を適切に読み取ること」を意識しましょう。

大問3:会話文

会話文が2題(シチュエーションが2つ)あって、それぞれ4問ずつの計8問

立命館の会話文は1題が結構長めで、10択の英文の中から4つの答えを選ぶ形です。「場面力(シチュエーション力)」が求められます。

<攻略法>

立命館の会話文では、難しい単語や独特な会話表現は少なく、シンプルな表現がほとんどです。ただ、「話の展開を読む力」がないと一体何の話をしているのかよくわからなくなります。

しかも選択肢の英文が10択と多いので、時間との戦いになるでしょう。逆に言うとじっくりと考える時間があれば正解数は稼げるので、この後の大問4と大問5で時間をかけずに、大問3に時間を回してあげる戦略が現実的です。

「英文を読む」というより「場面や展開を読む」が求められている!

「誰と誰の会話?」「会話の場所はどこ?」「出来事は何?」「オチはどうなった?」という4つの情報を整理しながら場面取りをしてみましょう。

大問4:文法・語法問題

基本的な文法・語法問題が8問

複雑な文法問題はごくわずかで、ほとんどが基礎・標準レベルです。まずは問題集の「確認問題」と「基本問題」を完璧にしましょう。

「基礎・標準」ってどんなレベル?

  • 感情動詞の問題で現在分詞と過去分詞どっちを使う?
  • 否定語が文頭に来て倒置かかるやつ。
  • 仮定法の”If”が省略されて倒置かかるやつ。
  • 「時」「条件」の副詞節、未来のことでも現在形のやつ。
  • 不定詞と動名詞の区別のやつ。
  • 関係代名詞と関係副詞の区別のやつ。
  • 文全体を先行詞に取るコンマwhichのやつ。
  • 同格のthatと関係代名詞の区別のやつ。
  • “the other”と”another”の区別のやつ。
  • 原形不定詞かto不定詞かの区別のやつ。

など

これらはすべて問題集の「確認問題」や「基本問題」に載っています。応用・発展は後回しにして、まずは文法の基礎知識を定着させましょう。

<攻略法>

文法問題を反復する時に、意味のある反復とそうでない反復があります。闇雲に問題を解いているだけではあまり伸びません。

ポイントは「解答根拠」を理解しているかどうかです。4択問題で「なぜこれが正しい答えになって、なぜ他の選択肢ではダメなのか」を説明できるレベルになるまで学習を深めることが大切です。

解答根拠を正しく理解するとき、「品詞と文型」が重要になる!

公立高校では「文型」や「英文構造」についてあまり詳しく指導してくれません。しかし、英文読解においてはこの部分が最も重要です。完璧に理解するようにしましょう。

おすすめの文法教材

基本的には学校で購入している文法教材で十分です。「ネクステージ」「ヴィンテージ」「スクランブル」「アップグレード」のいずれかを持っていればそれをやり込みましょう。ただし、「解答根拠を明確にする」を徹底することが一番大事です。

もし、プラスアルファで文法教材を購入したい場合はコチラ。

「基礎問題精講シリーズ」は難しめの教材ですが、とても良い教材なので基本が終わった後はこれを使って英文法や英文解釈の力を深めていきましょう♪

大問5:語彙力問題

空所補充が5問、同意表現が5問で計10問

前半5問は空所補充式で、文脈を読み取って空所に入る単語を選ぶ。後半5問は同意表現で、下線部が引かれた単語と同じ意味の単語を選ぶ。ゴリゴリの単語力問題です。

<攻略法>

「英検準1級」の語彙力があるとかなり楽チンで解けます。準1級を取得している必要はありませんが、このレベルの単語力があれば大問1と大問2の長文読解もかなり読みやすくなります。

大問5がサクッと解けることで、大問3の会話文に時間を多く回すことができます。

ちょっと待って!

「ターゲット1900」や「シスタン」じゃダメなの!?

ダメじゃないですよ(^_-)-☆

まずは単語帳1冊を完璧にしよう!

確実に合格したい人や特待生を狙っている人は「2冊目」として上級レベルの単語帳へ進みましょう♪

まとめ

立命館の攻略法
  1. 大問1は〔2〕がムズいけど〔1〕〔3〕は取る。
  2. 大問2に中途半端なテクニックは必要ない。
  3. 大問3は時間をかけて消去法で取る。
  4. 大問4はサクサク解きたい。
  5. 大問5もサクサク解きたい。

そのために必要な力がこの3つでした。

  1. 英検準1級の単語力
  2. 標準的な英文法力
  3. 英文の正しい読み方の知識

具体的な学習法

まずは単語帳1冊を完璧に!

学校から配布されている単語帳で問題ないので、まずは1冊を完璧にしましょう。その上で、確実に合格したい人は「2冊目」に挑戦しましょう。

文法問題は「解答根拠」が合言葉!

文法の問題集も学校で配布されているもので十分です。それを何度も反復しましょう。ただし、「解答根拠」が説明できない状態で反復しても効果はありません。

英文には正しい読み方がある!

英文構造を正しく理解していない状態で単語だけを覚えても長文は読めるようにはなりません。最初に「英文の読み方のルール」を覚えましょう。

最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。立命館大学の英語は決して簡単ではありませんが、「単語力・文法力・正しい英文の読み方の知識」があれば十分に戦うことができます!計画的かつ建設的に対策を進めてくださいね♪

貴方の合格を心からお祈り申し上げます。ファイト!!